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安倍元総理の国葬を今こそ糾弾すべき

小沢一郎議員を支援する会
代表世話人 伊東 章


1、2012年12月に2回目の総理大臣に返り咲いた安倍晋三は、その後ほぼ9年間にわたり日本の政治を壟断し、お仲間とともに甘い汁を吸い続けた。
  しかし、その報いというべきか、2022年7月には暴漢の凶弾に倒れ、その人生を閉じた。
  祖父(岸信介総理)の代から強力に肩入れしてきた、反共集団統一教会の関係者によって暗殺されたこと自体、皮肉なことと言わざるを得ない。
  とは言え、彼が総理就任中に次々と打ち出した政策は、いわゆる「アベノミクス」の名称を冠され、長い間日本を誤った道に引きずり込み、日本の失われた30年を支えてきた。
  「アベノミクス」に象徴される国の政策は、その後の菅、岸田両内閣によっても受け継がれ、その弊害は国の津々浦々にまで及び、今や我が国は経済的にも政治的にも社会的にも、先進国とは呼べないほど疲弊し堕落し切っている。
2、それにも拘らず、菅総理を継いだ岸田内閣は、大多数の国民の反対を押し切って令和4年9月には大々的に安倍元総理の国葬を強行し、安倍の神格化を図った。
  その影響などもあって、全国の書店には、いまだに安倍を神格化し安倍をメシの種にするネトウヨの雑誌が氾濫している始末である。
3、ところが令和5年11月に入り、自民党の各派閥の政治資金パーティーにおける収入が大半は政治資金収支報告書に記載されず、各派閥の所属議員がそれぞれ数千万円単位を裏金として隠匿、費消していたことが発覚するに至り、各派閥が弥縫的に解散を宣言し始める事態となった。
  派閥の中でも特に、安倍が長期間総理、総裁の地位にあった影響で最大派閥となった安倍派の政治資金パーティーの売上高が際立って大きく、派閥の多くの幹部が裏金づくりに直接関与して、莫大な裏金を手に入れていたことも判った。
  もちろん、裏金づくりは自民党のほぼ全派閥、全議員が関与しており、ひとり安倍派の議員に限らないが、その根幹には、長期間政権を独占し、自身とその仲間内の利益のために「アベノミクス」を利用し国民の生活を破壊してきた安倍元総理の思想、政治行動が存在することを、忘れてはならない。
  従って、現在検察から刑事責任を追及されている議員が最も多い派閥が安倍派であることは当然である。
4、結局のところ、安倍元総理の約9年間の政治的実績というものが、日本の社会、経済、文化の発展などではなく、自身と仲間内だけの利益のためにのみ国の予算と組織を悪用、独占すること、ひと言で言えば、日本を無法国家にしたことに尽きると言える。
  そのような実態をまったく無視して、安倍を「大きな実績を様々な分野で残した、卓越したリーダーシップと実行力で首相の重責を果たした」などと持ち上げて、国民大多数の反対を押し切り、巨額の国費を投じて安倍元総理の国葬を強行した岸田内閣は、一体、悪徳安倍元総理の国葬について、いかなる弁明ができるのであろうか。
  既に終ったのだから後からとやかく言うべきでない、という言い訳は、国政を担う立場の者には通用しない。
  野党は、改めて安倍元総理の国葬問題について、岸田自民党を厳しく追及すべきである。

 

以 上

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